概観
大学全体
東京大学は、日本唯一の近代的な大学として設立され、後に帝国大学と改称した。その後、本学卒の人材を教授陣に迎えて、各地に官立(国立)大学が設置されていき、本学も東京帝国大学と改称した。戦後、旧称に復帰して東京大学となった。
憲章
東京大学では特に創立時に定められた建学の精神はない。しかし、国立大学法人化によって、現在は「東京大学憲章」というものが定められている。
教育および研究
東京大学は、キャンパスによって教育内容・研究内容を大きく異にしている。教育内容の面からは、主に教養課程を実施する駒場キャンパス、専門教育を行う本郷キャンパス、大学院課程のみの教育を行う柏キャンパスに分けられる。また研究内容の面からは、伝統的な学問領域の研究を行う本郷キャンパス、学際的な研究を行う駒場キャンパス、新しい学問領域の研究を行う柏キャンパスに分けられる。こうしたキャンパス分立体制は、学部によってキャンパスを分けることの多い日本の大学では珍しい形態である。さらに現在でも入学時の教養課程を分化して設置している大学も日本では数が少なく、日本国内では珍しい存在となっている。
リベラル・アーツ教育を重視しているのが東京大学の教育の大きな特徴である。後述の特色ある大学教育支援プログラムは各大学1件ずつしか応募できないが、そのプログラムに東京大学が「教養教育と大学院先端研究との創造的連携の推進」を応募したことも、そのことを表している。
東京大学からは今までに4人のノーベル賞受賞者を輩出している。
学風および特色
東京大学は自由な学風を特色としている。この学風は東大安田講堂事件に代表されるような学生運動にも現れている。大学の自治が問題となった東大ポポロ事件も起きている。
国立大学法人になって以降、積極的な改革を見せている。マッキンゼーのコンサルティングによる組織改革、ブランド力向上の施策、学内にレストランなど外部テナントの誘致を進めていった。
沿革
略歴
東京大学の起源は、1684年(貞享元年)に江戸幕府が設立した天文方と、1858年(安政5年)に江戸の医者の私財によって設立された神田お玉ヶ池種痘所まで遡る。1797年(寛政9年)に創設された昌平坂学問所(昌平黌)も東京大学の源流となっている(1871年に廃止されたため組織的に直接のつながりはない)。天文方はその後、1857年(安政4年)に蕃書調所、1862年(文久2年)に洋書調所、1863年(文久3年)に開成所と変遷していった。また、種痘所も1860年(万延元年)に江戸幕府へ移管された後、1861年(文久元年)に西洋医学所、1863年(文久3年)に医学所と変遷していった。
これら3つの教育機関は1868年(明治元年)に、開成学校、医学校、昌平学校となった。それぞれ洋学、西洋医学、国学・漢学の教育機関であったが、1869年(明治2年)にはこれらを統合するため、昌平学校が大学校(本校)となり、開成学校および医学校が大学校分局とされた。同年のうちに大学校、開成学校、医学校は大学、大学南校、大学東校と改称されたが、1870年(明治3年)には学制改革により大学が閉鎖されてしまう。1871年(明治4年)に大学は廃止され、大学南校、大学東校は南校、東校と改称された。両校は1874年(明治7年)にそれぞれ東京開成学校、東京医学校と改称された。1877年(明治10年)4月12日に東京開成学校と東京医学校が合併して東京大学となり、日本で初めての近代的な大学が設立された(なお、4月12日は現在「東京大学記念日」となっており、この日に入学式が行われている)。
本稿ではこの経緯から創立は天文方の設置年である1684年、設立は東京大学が誕生した1877年としている(なお、日本最古の大学については大学寮参照)。
年表
1877年4月12日 東京開成学校と東京医学校が合併し「東京大学」設立(旧東京開成学校を改組して法・理・文の3学部、旧東京医学校を改組して医学部を設置、東京大学予備門を付属)
1878年12月 文部省、東京大学に学位(学士号)の授与権を与える
1879年4月 東京大学の授与する学士号を法学士・理学士・文学士・医学士・製薬士とする
1880年8月 法理文の3学部に学士研究科を設置(大学院の前身)
1881年6月 東京大学職制を制定(東京大学に総理を置き、4学部と予備門を統括)
1884年10月 東京大学副総理を置く
1885年9月 東京法学校を法学部に統合。工芸学部設置(理学部より分割)
1886年3月 工部大学校を統合し、帝国大学令により「帝國大學」と改称(法・医・工・文・理の5分科大学および大学院を設置)
1887年7月 分科大学卒業生に授与する学士号は称号とし法学士・医学士・薬学士・工学士・文学士・理学士とする
1888年11月 東京天文台を設置
1890年6月 東京農林学校を統合し、農科大学を設置
1897年6月 京都帝国大学の設置に伴い「東京帝國大學」と改称
1916年4月 伝染病研究所を設置。
1919年2月 分科大学制を廃し学部を設置。経済学部を新設
1921年4月 学年を4月1日から翌年3月31日までとする
1921年7月 航空研究所を設置
1925年11月13日 地震研究所を設置
1939年1月 平賀粛学により、経済学部が壊滅状態となる
1941年11月 東洋文化研究所を設置
1942年3月 千葉県千葉市に第二工学部を設置。本郷の工学部は第一工学部に改称
1944年1月 南方自然科学研究所を設置
1945年1月 輻射線化学研究所を設置
1946年 南方自然科学研究所を改組して立地自然科学研究所を設置
1946年3月 航空研究所を改組して理工学研究所を設置
1946年8月 社会科学研究所を設置
1947年9月 「東京大学」に改称
1949年5月 旧制第一高等学校・旧制東京高等学校高等科を併合し、新制の東京大学となる(法・医・工・文・理・農・経済・教養・教育の9学部)。第二工学部を廃止し生産技術研究所へ改組。新聞研究所を設置
1950年 輻射線化学研究所を廃止
1950年5月 文学部附属の史料編纂所を東京大学附置研究所とする
1951年3月 教育学部附属中学校・高等学校を設置
1952年 立地自然科学研究所を廃止
1953年3月 新制の大学院を設置(人文科学・社会科学・数物系・化学系・生物系の5研究科)
1953年7月 応用微生物学研究所、宇宙線観測所(全国共同利用研究所)を設置
1955年3月 全国共同利用研究所として原子核研究所を設置
1957年4月 全国共同利用研究所として物性研究所を設置
1958年4月 薬学部設置(以後の学部新設はない)。理工学研究所を改組し航空研究所を設置
1962年4月 前期課程の4科類(文科一類・二類、理科一類・二類)を現在の6科類に再編。全国共同利用研究所として海洋研究所を設置
1963年4月 大学院人文科学研究科・社会科学研究科を改組し、人文科学・教育学・法学政治学・社会学・経済学の5研究科を設置
1964年4月 航空研究所を改組し全国共同利用研究所として宇宙航空研究所を設置
1965年4月 大学院数物系研究科・化学系研究科・生物系研究科を改組し、理学系・工学系・農学系・医学系・薬学系の5研究科を設置
1967年6月 伝染病研究所を改組して医科学研究所を設置
1969年2月 東大紛争の余波で入学試験見送り
1976年5月 宇宙線観測所を宇宙線研究所に改組
1981年4月 宇宙航空研究所を廃止(→宇宙科学研究所)
1983年4月 大学院総合文化研究科を設置
1987年5月 先端科学技術研究センターを設置
1988年7月 東京天文台を廃止(→国立天文台)
1991年4月 大学院重点化を開始
1992年4月 大学院数理科学研究科を設置
1993年4月 応用微生物学研究所を分子細胞生物学研究所に改組
1994年4月 大学院農学系研究科を大学院農学生命科学研究科に改称
1994年6月 地震研究所が全国共同利用研究所となる
1995年4月 大学院社会学研究科を廃止し、人文科学研究科を人文社会系研究科に改組
1997年4月 大学院重点化が完了。原子核研究所を廃止(→高エネルギー加速器研究機構)
1998年4月 大学院新領域創成科学研究科を設置
2000年4月 大学院情報学環・学際情報学府を設置。教育学部附属中学校・高等学校が中等教育学校へ移行
2001年4月 大学院情報理工学系研究科を設置
2003年3月 東京大学憲章を制定
2004年4月 国立大学法人法の規定により「国立大学法人東京大学」となる。大学院法学政治学研究科法曹養成専攻(法科大学院)、大学院公共政策学連携研究部・公共政策学教育部(公共政策大学院)を設置。先端科学技術研究センターを附置研究所へ転換。特別栄誉教授制度を創設
2005年4月 全学的な海外学術交流拠点として北京代表所を設置
基礎データ
所在地
本郷キャンパス(東京都文京区本郷、東京都文京区弥生)
駒場キャンパス(東京都目黒区駒場)
柏キャンパス(千葉県柏市柏の葉)
白金キャンパス(東京都港区白金台)
中野キャンパス(東京都中野区南台)
その他、創立以来日本全国各地に研究施設、実習施設、課外活動施設を設けている。
象徴
スクールカラー
東京大学のスクールカラーは淡青(ライトブルー)である。これは東京大学ボート部が京都大学とボート対抗戦を行った際、乗るボートをくじ引きで決めたところ、京都大学は濃青、東京大学は淡青となったことに由来する。
また、各学部ごとのスクールカラーも存在し、例えば法学部は緑、医学部は赤、理学部は橙色、農学部は紫、などとなっている。
入学状況
2006年度の入学者3,161人中、出身高校所在地別入学者比率は、関東地方が49.5%と最も多く(東京都30.8%)、以下、中部地方15.2%、近畿地方13.7%、九州・沖縄地方9.1%、中国地方5.4%、東北地方3.1%、四国地方2.6%、北海道1.4%となっている(→帝国大学#入学状況)。
教育および研究
組織
学部
東京大学の入学者は全員が6つの科類に分かれて教養学部に所属し、2年間の前期課程を履修する。その後、教養学部も含めた10学部に分かれて2年間(但し医学部医学科と農学部獣医学課程、薬学部薬学科は4年間)の後期課程を履修する。
法学部
法学部は1951年に従来の学科が類に改称された。類によって必修科目に多少の相違が見られるが、他学部の学科ほどの差はない。進学振分けは類を区別せずに行い、3年に進学する前に各自の希望で類に分かれる。
法学部自治会の通称を元に法学部のことを緑会と呼ぶことがある。ちなみに法学部自治会の通称は、東京大学法学部のスクールカラーが緑であることに由来している。
第1類(私法コース)
第2類(公法コース)
第3類(政治コース)
医学部
医学部は1877年の東京大学設立と同時に医学科、製薬学科(1887年に薬学科に改称された後、1958年に薬学部として独立)が設置され、1953年に衛生看護学科が設置された。衛生看護学科は看護婦養成を目的としており、入学者を女子に限定していた(衛生看護学科は前期課程とは別枠で入学者を募集していた)が、1965年に保健学科と改称し、健康科学の教育・研究を主体とする学科になった。さらに1992年には、健康科学・看護学科と改称された。
1962年に前期課程に理科三類がおかれるまでは、医学科は理科二類または理科一類の学生の中から選抜試験を行って学生を受け入れており、上で述べたように衛生看護学科も別枠募集であったため、通常の進学振分けを行う学科は薬学科のみという、東大内では少し変わった学部であった。なお、現在はすべての学科で通常の進学振分けを行っている。
医学科では、3-6年生のことをそれぞれM1-M4と呼び(他学科ではM1-M3は修士課程学生を表す)、医学科に内定した2年生をM0と呼ぶ。また、鉄門系サークル(鉄門倶楽部参照)では理科三類1年生、2年生をそれぞれC1、C2と呼んでいる。
また、基礎医学研究者を早期養成するために、医学科生を対象に、M2あるいはM3から大学院医学系研究科博士課程に飛び入学できる「Ph.D.-M.D.コース」が設けられている。
医学科(6年制)
健康科学・看護学科
健康科学コース
看護学コース
工学部
工学部
理学部より分割された工芸学部と工部省所轄の工部大学校を統合して1886年に工科大学が設置された。当時は土木工学科、造家学科、機械工学科、造船学科、電気工学科、採鉱及冶金学科、応用化学科の7学科で構成されていた。その後、学科新設・改称を経て、1949年に新制東京大学工学部となった時は、土木工学科(現・社会基盤学科)、建築学科、機械工学科、精密工学科、船舶工学科(現・システム創成学科)、電気工学科、計測工学科(現・物理工学科・計数工学科)、石油工学科(1951年廃止)、鉱山学科(現・システム創成学科)、冶金学科(現・マテリアル工学科)、応用化学科(現・応用化学科・化学システム工学科・化学生命工学科)の11学科で構成されていた。その後さらなる学科統合・新設・改称を経て、現在は以下の17学科となっている。
工学部は科学技術の進歩と産業界からの要請に合わせて学科組織の改編を行ってきたため、他学部に比して学科の変遷が激しい。近年では、社会基盤学科、マテリアル工学科、システム創成学科といった分野横断的な学科が新設されている。
社会基盤学科
設計・技術戦略コース(社会基盤学A)
政策・計画コース(社会基盤学B)
国際プロジェクトコース(社会基盤学C)
建築学科
都市工学科
都市環境工学コース
都市計画コース
機械工学科(機械工学A)
産業機械工学科(機械工学A)
機械情報工学科(機械工学B)
航空宇宙工学科
航空宇宙システム学コース
航空宇宙推進学コース
精密工学科
電気工学科(電子・情報系A)
電子情報工学科(電子・情報系B)
電子工学科(電子・情報系C)
物理工学科
電気・電子工学科
計数工学科
数理情報工学コース
システム情報工学コース
マテリアル工学科
バイオマテリアルコース(マテリアル工学A)
マテリアル環境・基盤コース(マテリアル工学B)
情報・ナノマテリアルコース(マテリアル工学C)
応用化学科
化学システム工学科
化学生命工学科
システム創成学科
環境・エネルギーシステム(E&E)コース(システム創成A)
シミュレーション・数理社会デザイン(SIM)コース(システム創成B)
知能社会システム(PSI)コース(システム創成C)
機械系3学科
機械工学科、産業機械工学科、機械情報工学科の3学科は合わせて「機械系3学科」と呼ばれている。機械工学科は1886年の工科大学設置と同時に設置され、産業機械工学科は1960年に設置された。また、機械情報工学科は1961年に設置された舶用機械工学科が前身であり、1991年に現学科名となった。
機械系3学科は機械工学A(設計・産業・環境)および機械工学B(情報・制御)の2コースに分かれており、機械工学科、産業機械工学科の2学科が前者に、機械情報工学科が後者に対応する。進学振分けもこのコースごとに行われ、機械工学Aは後期課程進学時に2学科のいずれかに所属することになる。
これら3学科の教育カリキュラムは共通している部分も多く、特に3年生前半までは共通の授業科目となっている。
精密工学科
工科大学設置の翌年、1887年に設置された造兵学科が精密工学科の前身である。造兵学科は1946年に精密加工学科、1947年に精密工学科と改称された。さらに1963年に精密機械工学科と改称された後、2000年のシステム創成学科設置に伴い廃止されたが、2006年度入学者より再び設置された。精密工学科も後述のシステム創成学科と同様に、プロジェクト演習がカリキュラムに組み込まれている。
電子・情報系3学科
電気工学科、電子情報工学科・電子工学科の3学科は合わせて「電子・情報系3学科」または「電気系3学科」と呼ばれている。電気工学科は1886年の工科大学設置と同時に設置され、電子工学科は1958年に、電子情報工学科は1991年に設置された。
電子・情報系3学科は電子・情報系A(エネルギー・グローバルシステム)、電子・情報系B(情報・通信・メディア)および電子・情報系C(ナノ物理・情報エレクトロニクス)の3コースに分かれており、それぞれが電気工学科、電子情報工学科および電子工学科に対応する。進学振分けもこのコースごとに行われる。
これら3学科の教育カリキュラムも機械系と同様、共通している部分も多く、特に3年生前半までは共通の授業科目となっている。
なお、2008年に予定されている工学系・新領域創成科学研究科の専攻再編に合わせて、電気工学科と電子工学科が統合され電気・電子工学科となる予定である。
システム創成学科
システム創成学科は、精密機械工学科(2006年より精密工学科として再設置)、船舶海洋工学科(旧・船舶工学科)、システム量子工学科(旧・原子力工学科)・地球システム工学科(旧・資源開発工学科←鉱山学科)の4学科を廃止して、2000年に設置された学科である。旧学科の教員が講義・演習を担当するが、単に4学科で行われていた学問を1つの学科で扱っているわけではなく、工学全体を統合した教育内容になっている。知能社会システムコースのように文系領域にまたがった教育を行っているコースも設置されている。学科設置当初は、
A:環境・エネルギーシステム(E&E)、B:生体情報システム(BIS)、C:シミュレーション(SIM)、D:知能社会システム(PSI)
の4コースで構成されていたが、2006年度進学者より
A:環境・エネルギーシステム(E&E)、B:シミュレーション・デザイン(SIM)、C:知能社会システム(PSI)、D:知能設計(PID)、E:知能メカトロニクス(PIM)、F:数理社会デザイン(DIS)
の6コース制に変更された。2008年度進学者からは現在の3コース制となっている。
文学部
文学部は1963年以来、第一類(文化学)、第二類(史学)、第三類(語学文学)、第四類(行動学)の4類で構成されていた(それ以前は現在の専修課程が学科であった)が、1995年に類が学科へ改称された。
思想文化学科
哲学専修課程
中国思想文化学専修課程
インド哲学仏教学専修課程
倫理学専修課程
宗教学・宗教史学専修課程
美学芸術学専修課程
イスラム学専修課程
歴史文化学科
日本史学専修課程
東洋史学専修課程
西洋史学専修課程
考古学専修課程
美術史学専修課程
言語文化学科
言語学専修課程
日本語日本文学専修課程
中国語中国文学専修課程
インド語インド文学専修課程
英語英米文学専修課程
ドイツ語ドイツ文学専修課程
フランス語フランス文学専修課程
スラヴ語スラヴ文学専修課程
南欧語南欧文学専修課程
西洋近代語近代文学専修課程
西洋古典学専修課程
行動文化学科
心理学専修課程
社会心理学専修課程
社会学専修課程
理学部
理学部は1877年の東京大学設立時からある学部の一つであり、特に化学科は1877年に卒業生(3名)を出した唯一の学科である。当初は数学科、物理学科、化学科(純正化学、応用化学)、生物学科(動物学、植物学)、星学科、工学科(機械工学、土木工学)、地質学科、採鉱冶金学科の8学科で構成されていた。
情報科学科は、1970年に設置された理学部附属情報科学研究施設を改組して1975年に設置された。
数学科
情報科学科
物理学科
天文学科
地球惑星物理学科
地球惑星環境学科
化学科
生物化学科
生物学科
動物学コース
植物学コース
人類学コース
生物情報科学科(2007年度新設)
農学部
農学部には従来、学科が設置されていた(現在の専修に相当)が、1994年に課程制へ移行し5課程(応用生命科学、生物環境科学、生物生産科学、地域経済・資源科学、獣医学)が設置された。
2006年度入学者より以下の3課程15専修に再編され、同時に類の区分も廃止された。
現在の獣医学課程に相当する獣医学科(1988年までは畜産獣医学科)は1984年より6年制となった。
応用生命科学課程
生命化学・工学専修
応用生物学専修
森林生物科学専修
水圏生命科学専修
動物生命システム科学専修
生物素材化学専修
環境資源科学課程
緑地生物学専修
森林環境資源科学専修
水圏生産環境科学専修
木質構造科学専修
生物・環境工学専修
農業・資源経済学専修
フィールド科学専修
国際開発農学専修
獣医学課程(6年制)
獣医学専修
経済学部
経済学部は法科大学(法学部)から経済学科、商業学科の2学科を分離して1919年に設置された。商業学科は1962年に経営学科に改称された。
進学振分けは2学科を区別せずに行い、後期課程に進学する前に各自の希望で2学科に分かれる。それぞれの学科の定員は決まっていないため、希望どおりの学科に進学できる。2007年度入学者より金融学科が新設されるが、こちらは別枠の定員を設けることが予定されている。
経済学科
経営学科
金融学科(2007年度新設予定)
教養学部
教養学部には前期課程だけでなく後期課程も設置されている。詳細はこちらを参照。
前期課程
前期課程の詳細はこちらを参照。
文科一類
文科二類
文科三類
理科一類
理科二類
理科三類
後期課程
超域文化科学科
文化人類学分科
表象文化論分科
比較日本文化論分科
言語情報科学分科
地域文化研究学科
アメリカ地域文化研究分科
イギリス地域文化研究分科
フランス地域文化研究分科
ドイツ地域文化研究分科
ロシア・東欧地域文化研究分科
アジア地域文化研究分科
ラテンアメリカ地域文化研究分科
総合社会科学科
相関社会科学分科
国際関係論分科
基礎科学科
数理科学分科
物性科学分科
分子科学分科
生体機能分科
科学史・科学哲学分科
広域科学科
人文地理分科
広域システム分科
生命・認知科学科
認知行動科学分科
基礎生命科学分科
教育学部
教育学部は1949年に文学部教育学科を独立させる形で設置された。設置当初は教育学科、教育心理学科、学校教育学科、教育行政学科、体育学科の5学科で構成されていたが、1995年の大学院重点化に合わせて統合され、総合教育科学科1学科になった。
総合教育科学科
教育学コース
比較教育社会学コース
教育心理学コース
学校教育学コース
教育行政学コース
身体教育学コース
薬学部
薬学部は東京大学で最も新しい学部であるが、前身である医学部製薬学科は1877年の東京大学設立と同時に設置された。1887年に医科大学薬学科となり、1958年に医学部から独立し、薬学科、製薬化学科の2学科を設置した。1996年に2学科を統合し、薬学科1学科になった。2006年度入学者より6年制の薬学科が新設され、従来の4年制の薬学科は薬科学科に名称変更される。
進学振分けは2学科を区別せずに行い、4年生の6月に薬科学科と薬学科に分かれる。研究者養成を重視する立場から、全定員の9割が薬科学科に当てられている。
薬科学科(2006年度進学者までは薬学科)
薬学科(6年制)
大学院
人文社会系研究科
1995年に従来の人文科学研究科と社会科学研究科が統合・再編されて、基礎文化研究専攻、日本文化研究専攻、アジア文化研究専攻、欧米系文化研究専攻、社会文化研究専攻の5専攻からなる人文社会系研究科が設置された(人文科学研究科を人文社会系研究科に改称、社会学研究科は廃止)。2000年に文化資源学専攻が、2002年に韓国朝鮮文化研究専攻が設置された。
基礎文化研究専攻
日本文化研究専攻
アジア文化研究専攻
欧米系文化研究専攻
社会文化研究専攻
文化資源学専攻
韓国朝鮮文化研究専攻
教育学研究科
教育学研究科は教育学専攻、教育心理学専攻、学校教育学専攻、教育行政学専攻、体育学専攻の5学科で構成されていたが、1995年の大学院重点化に合わせて総合教育科学専攻に統合され、総合教育科学専攻の中に、教育学コース、比較教育社会学コース、教育心理学コース、学校教育開発学コース(2006年より教育創発学コース)、生涯教育計画コース(2006年より生涯学習基盤経営コース)、体育科学コース(1998年より身体教育学コース)の6コースが置かれる形なった。2004年に臨床心理学コース、2005年に大学経営・政策コースが設置された。
また、学校教育高度化専攻は2006年度に新設された専攻であり、教職の専門性を向上させることを目的の一つとしているが、教職大学院ではない。教育内容開発コースでは教育学研究科以外の研究科から副専攻の大学院生を受け入れており、10単位以上取得すると学校教育高度化専攻副専攻修了証書が与えられる。
総合教育科学専攻
教育学コース
比較教育社会学コース
教育心理学コース
臨床心理学コース
教育創発学コース
生涯学習基盤経営コース
身体教育学コース
大学経営・政策コース
学校教育高度化専攻
教職開発コース
教育内容開発コース
学校開発政策コース
法学政治学研究科
法学政治学研究科は東京大学で最初に大学院重点化された研究科である(1991年)。公法専攻・民刑事法専攻・基礎法学専攻・政治専攻の4専攻が、2004年に現在の2専攻に再編された。
総合法政専攻
法曹養成専攻(法科大学院)(専門職学位課程)
経済学研究科
経済学研究科は1996年に大学院重点化が完了した(経済理論専攻、現代経済専攻、企業・市場専攻、経済史専攻の4専攻)。金融システム専攻は経済学部金融学科設置に先駆けて2005年に設置された。また、企業・市場専攻は2007年に経営専攻に改称された。
経済理論専攻
現代経済専攻
経営専攻
経済史専攻
金融システム専攻
総合文化研究科
総合文化研究科は教養学部後期課程と連続した大学院である。学際性と国際性を理念として掲げ、領域横断的な研究を行っているのが特徴である。詳細はこちらを参照。
言語情報科学専攻
超域文化科学専攻
地域文化研究専攻
国際社会科学専攻
広域科学専攻
生命環境科学系
相関基礎科学系
広域システム科学系
理学系研究科
理学系研究科は1992年から1993年にかけて大学院重点化された(情報科学専攻、物理学専攻、天文学専攻、地球惑星物理学専攻、化学専攻、生物化学専攻、動物学専攻、植物学専攻、人類学専攻、地質学専攻、鉱物学専攻、地理学専攻の12専攻)。大学院重点化と同時に、従来理学系研究科に属していた数学専攻は数理科学研究科数理科学専攻となった。1995年には動物学専攻、植物学専攻、人類学専攻の3専攻が統合されて生物科学専攻となり、2000年には地球惑星物理学専攻、地質学専攻、鉱物学専攻、地理学専攻の4専攻が統合されて地球惑星科学専攻となった。さらに、2001年には情報科学専攻が情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻へ移行し、現在の6専攻体制となった。
物理学専攻
天文学専攻
地球惑星科学専攻
化学専攻
生物化学専攻
生物科学専攻
工学系研究科
工学系研究科は1992年に大学院重点化が開始され、1995年に重点化が完了した(24専攻)。2001年には計数工学専攻、情報工学専攻、電子情報工学専攻、機械情報工学専攻の4専攻が情報理工学系研究科へ移行し、20専攻となった。その後、専攻の統廃合・新設を経て、現在の組織構成となっている。
社会基盤学専攻
建築学専攻
都市工学専攻
機械工学専攻
産業機械工学専攻
精密機械工学専攻
環境海洋工学専攻
航空宇宙工学専攻
電気工学専攻
電子工学専攻
物理工学専攻
システム量子工学専攻
地球システム工学専攻
マテリアル工学専攻
応用化学専攻
化学システム工学専攻
化学生命工学専攻
超電導工学専攻
先端学際工学専攻(博士課程)(先端科学技術研究センター)
原子力国際専攻
バイオエンジニアリング専攻
技術経営戦略学専攻
原子力専攻(専門職学位課程)
農学生命科学研究科
農学生命科学研究科の構成は以下の通り。
生産・環境生物学専攻
応用生命化学専攻
応用生命工学専攻
森林科学専攻
水圏生物科学専攻
農業・資源経済学専攻
生物・環境工学専攻
生物材料科学専攻
農学国際専攻
生圏システム学専攻
応用動物科学専攻
獣医学専攻(4年制博士課程)
医学系研究科
医学系研究科には、4年制の医学博士課程として第一基礎医学専攻、第二基礎医学専攻、第三基礎医学専攻、第一臨床医学専攻、第二臨床医学専攻、第三臨床医学専攻、第四臨床医学専攻、社会医学専攻の8専攻が設置されていたが、1995年から1997年にかけて現在の9専攻に改組された。
また、1992年に国際保健学専攻が設置され、1996年には従来の保健学専攻が健康科学・看護学専攻に改組された。1999年には医学科・歯学科・獣医学科以外の学部卒業者を対象とする医科学専攻修士課程が設置され、医学博士課程と合わせて6年間の一貫教育を行うようになった(ただし、博士課程への入学試験は存在する)。
さらに、2007年には専門職大学院として公共健康医学専攻が設置された。公共健康医学専攻には通常の2年コースの他、医療関連の実務経験を有する者を対象とする1年コースが置かれている。
分子細胞生物学専攻(4年制博士課程)
機能生物学専攻(4年制博士課程)
病因・病理学専攻(4年制博士課程)
生体物理医学専攻(4年制博士課程)
脳神経医学専攻(4年制博士課程)
社会医学専攻(4年制博士課程)
内科学専攻(4年制博士課程)
生殖・発達・加齢医学専攻(4年制博士課程)
外科学専攻(4年制博士課程)
健康科学・看護学専攻
国際保健学専攻
医科学専攻(修士課程)
公共健康医学専攻(公衆衛生大学院)(専門職学位課程)
薬学系研究科
薬学系研究科には薬学専攻、製薬化学専攻、生命薬学専攻が設置されていたが、大学院重点化に伴い、1997年に分子薬学専攻、機能薬学専攻、生命薬学専攻の3専攻に改組された。さらに2008年には統合薬学専攻が設置される予定である。
また、2000年に薬剤師資格をもつ学生を対象とした「医療薬学コース」が開設された。同コースでは病院実習を含めた医療薬学関連の科目を履修することができる。
分子薬学専攻
機能薬学専攻
生命薬学専攻
統合薬学専攻(2008年度新設予定)
数理科学研究科
詳細は数理科学研究科を参照。
数理科学専攻
新領域創成科学研究科
情報生命科学専攻を除く11専攻は3つの研究系にまとめられている。詳細は新領域創成科学研究科を参照。
物質系専攻
先端エネルギー工学専攻
基盤情報学専攻
複雑理工学専攻
先端生命科学専攻
メディカルゲノム専攻
自然環境学専攻
環境システム学専攻
人間環境学専攻
社会文化環境学専攻
国際協力学専攻
海洋技術環境学専攻(2008年度新設予定)
情報生命科学専攻
情報理工学系研究科
情報理工学系研究科は理学系研究科情報科学専攻と工学系研究科計数工学専攻・情報工学専攻・電子情報工学専攻・機械情報工学専攻を改組・統合して、2001年4月に設置された。設置当初は5専攻で構成されていたが、2005年4月に創造情報学専攻が新設された。情報技術創造の実践的教育を推進するプログラム「創造情報実践教育プログラム」は、2005年度に文部科学省の「魅力ある大学院教育」イニシアティブに採択された。
前年に設置された情報学環が人文・社会系分野も含む学際的な情報学を研究対象としているのに対し、情報理工学系研究科は情報学の科学技術的な側面を研究対象としている。
コンピュータ科学専攻
数理情報学専攻
システム情報学専攻
電子情報学専攻
知能機械情報学専攻
創造情報学専攻
情報学環・学際情報学府
情報学環・学際情報学府は2000年4月に文理融合の情報学を研究する組織として発足した。情報学環の基幹教員だけでなく、他部局から数年の期間で情報学環に移動する流動教員によって構成されている。2004年4月1日に社会情報研究所を統合し、より学際的な情報学を研究する組織となった。教員のみが所属する研究組織である「情報学環」と、大学院生が所属する教育機関である「学際情報学府」からなる大学院組織である。
情報学環は「学際情報学圏」と「社会情報学圏」の2つの学圏で構成されている。
学際情報学圏
情報生命・思想学域
情報システム・言語学域
情報表現・造形学域
情報環境・認知学域
情報社会・制度学域
社会情報学圏
ジャーナリズム・メディア学域
情報行動・機能学域
情報法・政策学域
情報経済・産業学域
情報文化・歴史学域
学際情報学府には「学際情報学専攻」が設置されており、その中に4コースが置かれている。
学際情報学専攻
文化・人間情報学コース
社会情報学コース
学際理数情報学コース
総合分析情報学コース
また、学際情報学府とは別に、旧・社会情報研究所教育部を引き継いだ情報学環教育部が設置されている。情報学環教育部については東京大学大学院情報学環教育部を参照。
公共政策学連携研究部・公共政策学教育部
公共政策学連携研究部・公共政策学教育部は公共政策大学院で、法学政治学研究科と経済学研究科が連携して設立した大学院である。法学政治学研究科、経済学研究科との兼担教員の他、実務家教員も教育研究を行っている。
公共政策学専攻(専門職学位課程)
附属図書館
東京大学附属図書館は本郷キャンパスの総合図書館、駒場キャンパスの駒場図書館、柏キャンパスの柏図書館と、大小計50の図書館・図書室から構成されている。
蔵書数は総計800万冊を超え、国内の大学機関で最も多い。卒業生でも利用カード、あるいは東京大学カードを作ることで利用が可能となる。
学生生活
課外活動
本節では、一般的な課外活動である運動会・サークルについて解説する。教養学部前期課程のクラス活動についてはこちらを参照。
運動会・サークル
東京大学の場合、課外活動を行う団体・組織は、大きく分けて運動会とサークルに分かれる。このうち運動会は一般に他大学で称されるところの体育会にあたる。学部学生は、原則として全員運動会に入会するので、学部学生であれば誰でも御殿下記念館などの施設を用いて運動を行うことができ、また運動会が主催する各種大会・講習会への参加、保健体育寮「スポーティア」などでの宿泊等が可能である。しかしながら運動会に所属する部が出場している大会等に参加する場合には、さらに当該する部に所属する必要がある。
課外活動を運動系、音楽系、文化系に分けた場合、運動系の活動は、運動会の部の他、サークルに参加しても行うことができる。また、運動会は運動系のための団体であるので、音楽系と文化系の活動を行う場合にはサークルに参加することになる。
東京大学運動会
学部生・院生・研究生・教職員・卒業生・元教職員などを会員とする財団法人。学部生は、原則として全員入学時に入会することになっている。年会費が必要。アメリカンフットボール部や漕艇部、硬式野球部、応援部などが有名である。
サークル
サークルは大きく分けて、学生部(もしくは各学部)学生課の管轄下にある学生団体と、教養学部学友会(同窓会の連合体としての東京大学学友会とは別組織)に加盟しているサークルの2つに分けられる。またこのどちらにも属さない非公認サークルも存在する。
学生団体
大学当局の公認サークル。ただ団体設立には必ず顧問教官を置く必要があるほか、本郷キャンパスにサークルの活動拠点になるような場所が事実上存在しないため、サークル活動を維持するには駒場キャンパスでの便宜を受けられる学友会加盟サークルで十分な場合が多いなどの理由から、公認を受けないサークルが多い。
教養学部学友会加盟サークル
教養学部の学生自治団体の一つである学友会に加盟しているサークル。サークル設立に際し顧問教官を置く必要がない上、学友会を通じ大学からのサークル援助金を受け取ることが可能。また援助金以外にも部室の確保など、駒場キャンパスにおけるサークル活動を行う際の便宜が十分に得られることから、大半のサークルはこちらを選択している。
学園祭
東京大学には五月祭と駒場祭の2つの学園祭がある。五月祭が全学的な学園祭であるのに対して、駒場祭は駒場キャンパスに在籍している学生を中心として行われている。ここでは五月祭について解説する。駒場祭についてはこちらを参照。
五月祭
五月祭(ごがつさい、May Festival)は東京大学本郷キャンパス(弥生地区も含む)で開催される学園祭。五月祭常任委員会により開催されている。例年5月末の土日の2日間にかけて開催されている。五月祭の起源は、1923年5月5日に東京帝国大学で催された第1回大園遊會であり、その後、全学大懇親會、全学公開と名称が変わり、1933年に現在の名称になった。
スポーツ
硬式野球部は東京六大学野球連盟に所属している。
旧帝国大学が持ち回りで開催している全国七大学総合体育大会に参加している。
一橋大学との対抗戦は一橋大学の前身である東京商科大学時代から続いており、漕艇部、柔道部、陸上運動部、ゴルフ部、ホッケー部など様々な運動部で開催されている。両大学では東京大学の「東」と一橋大学の旧称である東京商科大学の「商」を取って、東商戦(商東戦)と呼ぶ。また、単に相手校の名を冠して一橋戦(商大戦・東大戦)と呼ぶこともある(イッキョウセンと呼ぶ部もある)。特に漕艇部の東京大学一橋大学対校競漕大会は体育会以外の学生や出身者も観戦に訪れるため、他の同対抗戦と比べて盛大であると同対抗戦の関係者は考えている。
運動部所属者以外にも運動の場を提供するという趣旨の下、運動会は総長杯サッカー大会・総長杯野球大会・伊豆戸田マラソン等の諸大会、ダンス・グライダー・ボウリングといった数々のスポーツについての講習会・体験会を主催している。
施設
キャンパス
本郷キャンパス
東京大学は新制大学となってから長い間(日本全国に分布する研究施設などを除くと)本郷・駒場の主要2キャンパスで構成されていたが、1992年6月に立案された三極構造構想に基づいて柏キャンパスが設置されてからは、本郷・駒場・柏が主要キャンパスと扱われるようになった。現在、東京大学公式サイトでは、これらに白金・中野を加えた5キャンパス体制を謳っている。本郷・駒場・柏はさらに複数のキャンパスに分かれている。
東京大学構内には歴史的建築が多数存在するため、代表的な建造物については東京大学の建造物で詳しく解説している。
「本郷キャンパス」あるいは「本郷地区」とも呼ばれる。なお、「本郷キャンパス」および「本郷地区」は、本郷地区キャンパスの一部である本郷キャンパスのみを指すこともあるので注意を要する。
ほとんどの後期課程をこのキャンパスで履修する。また、附置研究所など附属研究施設の多くが本郷地区キャンパスにある。本郷地区キャンパスはさらに本郷・弥生・浅野の3地区に分かれ、それぞれ本郷キャンパス・弥生キャンパス・浅野キャンパスと呼ばれている。
本郷キャンパス
使用学部:法学部、医学部、工学部(一部は浅野キャンパス)、文学部、理学部(一部は浅野・駒場Iキャンパス)、経済学部、教育学部、薬学部
使用研究科:人文社会系研究科、教育学研究科、法学政治学研究科、経済学研究科、理学系研究科(一部は浅野キャンパス)、工学系研究科(一部は浅野キャンパス)、医学系研究科、薬学系研究科、情報理工学系研究科、情報学環・学際情報学府、公共政策学連携研究部・公共政策学教育部
使用附属施設:医学部附属病院、東洋文化研究所、社会科学研究所、史料編纂所、総合研究博物館、環境安全研究センター、遺伝子実験施設、留学生センター、大学総合教育研究センター、医学教育国際協力研究センター、保健センター、 素粒子物理国際研究センター など
交通アクセス:東京メトロ丸ノ内線・都営地下鉄大江戸線本郷三丁目駅より徒歩8分、東京メトロ南北線東大前駅より徒歩3分、東京メトロ千代田線根津駅より徒歩15分、東京メトロ千代田線湯島駅より徒歩8分、JR御茶ノ水駅・上野駅・御徒町駅より都営バス利用
「本郷地区」とも呼ばれる。東大の中で最も有名なキャンパスであり、赤門や医学部附属病院、夏目漱石の『三四郎』で描かれる池(育徳園心字池、通称「三四郎池」)のほか、安田財閥の祖である安田善次郎が寄贈した安田講堂(正式名称:東京大学大講堂)がある。本郷キャンパスは、江戸時代には加賀藩上屋敷があった場所であり、赤門、三四郎池などにその名残りが見られる。また、同キャンパスは多くの歴史的建造物を有している。これらの建物群のある本郷キャンパスを東京大学総合研究博物館では「重厚な、安定した日本有数のキャンパス」と評価している。
弥生キャンパス
使用学部:農学部
使用研究科:農学生命科学研究科
使用附属施設:地震研究所、分子細胞生物学研究所、アジア生物資源環境研究センター、インテリジェント・モデリング・ラボラトリー など
交通アクセス:東京メトロ南北線東大前駅より徒歩0分、東京メトロ千代田線根津駅より徒歩8分、東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅より徒歩12分
「弥生地区」とも呼ばれる。また、農学部があるため「農学部構内」と呼ばれることもあるが、実際にはその他の研究施設も多く存在する。
浅野キャンパス
使用学部:工学部(一部)、理学部(一部)
使用研究科:理学系研究科(一部)、工学系研究科(一部)
使用附属施設:情報基盤センター、低温センター、アイソトープ総合センター など
交通アクセス:東京メトロ千代田線根津駅より徒歩8分、東京メトロ南北線東大前駅より徒歩8分
「浅野地区」とも呼ばれる。1941年に新たに取得されたキャンパスである。第二次世界大戦後、急速に規模を拡大し本郷キャンパス内だけでは施設面積が不足していた工学部の施設が主に建設された。このキャンパスにある建物の多くは高度経済成長期に建設されたものであり、本郷地区キャンパスの他地区(本郷、弥生)のような歴史的建築はほとんどない。
また、弥生時代の名称由来となった弥生式土器は浅野キャンパスの一角から出土しているという説があり、敷地内に碑が建てられている。
駒場地区キャンパス
「駒場キャンパス」あるいは「駒場地区」とも呼ばれる。旧制の第一高等学校や駒場農学校(→東京農林学校→東京帝国大学農科大学)のあった場所である。
駒場I、駒場IIの2キャンパスで構成されている。しかし、学生や学外の人の間では駒場IIキャンパスはあまり知られていないため、通常「駒場キャンパス」といえば駒場Iキャンパスのみを指すことが多い。また、「駒場」は東京大学教養学部の代名詞ともなっている(使用例:東大駒場騒動など)。
駒場キャンパス
使用学部:教養学部(前期課程・後期課程)、理学部数学科
使用研究科:総合文化研究科、数理科学研究科
使用附属施設:教養学部附属教養教育開発機構、総合文化研究科附属アメリカ太平洋地域研究センター、保健センター(駒場支所)
交通アクセス:京王井の頭線駒場東大前駅東大口より徒歩0分
駒場Iキャンパスには教養学部があり、全ての前期課程の学生はここで学ぶ。この駒場キャンパスの時計台を中心とする景観も蓮實重彦が推進した景観亜破で徹底的に破壊され時計台の背後に屏風のようなビルが建設され現在に至っている。新入生は記念撮影のアングルに四苦八苦していること本郷の安田講堂と全く同じである。
駒場寮の跡地に建設された新しい施設「東京大学駒場コミュニケーション・プラザ」には、大学生協の他、多目的教室・和室・身体運動実習室・音楽実習室などの設備がある。この施設はPFI事業によって建設された。2006年4月に北館がオープンし、同年10月に南館・和館がオープンした。
ファカルティハウス内にあるフランス料理レストラン「ルヴェソンヴェール駒場」は、大学関係者以外の一般の人も利用できる。
駒場IIキャンパス
使用学部:なし
使用研究科:なし(但し、工学系研究科の一部の専攻の研究室が置かれ、大学院学生も配属されている)
使用附属施設:生産技術研究所、先端科学技術研究センター、国際・産学共同研究センター、駒場オープンラボラトリー
交通アクセス:小田急小田原線・東京メトロ千代田線代々木上原駅より徒歩12分、小田急小田原線東北沢駅より徒歩7分、京王井の頭線駒場東大前駅西口より徒歩10分、京王井の頭線池ノ上駅より徒歩10分
「駒場リサーチキャンパス」とも呼ばれる。1935年に農学部が一高と敷地交換するまでは、駒場Iキャンパスだけでなく、駒場IIキャンパスや両キャンパスに挟まれた駒場公園も農科大学の敷地(農場)であった。
柏地区キャンパス
「柏地区」あるいは「柏キャンパス」とも呼ばれる。柏、柏II、柏の葉駅前の3キャンパスで構成される。なお、「柏キャンパス」は柏地区キャンパスの一部である柏キャンパスのみを指すこともあるので注意を要する。
柏キャンパス
使用学部:なし(但し、工学部・理学部の一部の研究室が置かれている)
使用研究科:新領域創成科学研究科
使用附属施設:宇宙線研究所、物性研究所、人工物工学研究センター、空間情報科学研究センター、高温プラズマ研究センター、気候システム研究センター、環境安全研究センター(柏支所)、保健センター(柏支所)、柏図書館、柏地区事務部、数物連携宇宙研究機構
交通アクセス:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅より徒歩25分(東武バス利用の場合は13分)・東武野田線江戸川台駅より徒歩30分・JR常磐線柏駅より東武バス利用
1996年に米軍柏通信所跡地を取得して設置されたキャンパスである。
本郷キャンパスや駒場キャンパスと違ってキャンパスに門や塀はなく、また、学部のないキャンパスのため学園祭もない。
柏IIキャンパス
使用学部:なし
使用研究科:なし(但し総合文化研究科の一部の研究室が置かれている)
使用附属施設:新領域創成科学研究科附属生涯スポーツ健康科学研究センター
交通アクセス:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅より徒歩15分・JR常磐線柏駅より東武バス利用
千葉県立柏の葉公園に隣接する柏IIキャンパスは、検見川総合運動場が縮小されるための代替措置として、旧千葉大学園芸学部農場の一部(8.3ha)が東京大学に移管され、東京大学の学生、教職員を対象とした運動施設として整備されつつある。
柏の葉駅前キャンパス
使用学部:なし
使用研究科:なし
使用附属施設:産学連携施設、国際研究支援施設等を計画中
交通アクセス:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線柏の葉キャンパス駅より徒歩1分
駅前という利便性の高い立地を生かし、「産学連携オフィス」、「地域・産学連携ギャラリー」、「国際ホール」等を建設する計画で、2,000m²の土地を取得する予定。
白金キャンパス
使用学部:なし
使用研究科:なし
使用附属施設:医科学研究所
交通アクセス:東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金台駅徒歩0分、JR山手線目黒駅徒歩15分
「白金地区」あるいは「白金台キャンパス」とも呼ばれる。
中野キャンパス
使用学部:なし
使用研究科:なし
使用附属施設:海洋研究所
交通アクセス:東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅徒歩10分、京王新線幡ヶ谷駅徒歩20分、都営大江戸線西新宿五丁目駅徒歩15分、JR新宿駅西口より京王バス利用
「中野地区」とも呼ばれる。東京大学教育学部附属中等教育学校もこのキャンパスにある。なお、海洋研究所は2009年までに柏キャンパスへ移転することを予定している。移転後の同研究所跡地は中野区の防災公園として整備される予定。
大講堂(安田講堂)
東京大学大講堂は、安田講堂の異名を持ち、東大紛争の際に同講堂で発生した東大安田講堂事件は昭和の事件史では必ず取り上げられるエポックとなっている。背後に建つ理学部一号館により景観が失われたという声もある。
寮
東京大学には以下の4つの学生寮がある。前期課程学生は三鷹国際学生宿舎または白金学寮に入寮できる。
豊島学寮(男子)
白金学寮(女子)
豊島国際学生宿舎(男子・女子) - 2006年4月より女子学生も入居可能となった。
三鷹国際学生宿舎(男子・女子) - 教養学部が管理しており、教養学部生と留学生、留学生のチューターを行う大学院生のみ入居できる。
かつて存在した学生寮
駒場学寮(男子) - 駒場Iキャンパス内に存在した学生寮。教養学部の管轄であった。詳細は東京大学駒場寮を参照。
三鷹学寮(男子) - 教養学部の学生寮。1993年6月1日に三鷹国際学生宿舎が開館したため、廃寮。
向ヶ岡学寮(男子) - 2004年3月末に閉寮。
追分学寮(男子) - 2004年3月末に閉寮。
井之頭学寮(男子) - 2006年3月末に閉寮。
社会との関わり
赤門
本郷キャンパスの校門の一つである赤門(あかもん)はそのまま東京大学の異称にもなっており、日本国内の大学における第二次世界大戦前の異称にも影響を与え、「○門」という異称を持つ大学を増やした。また、鉄門(てつもん)は東京大学医学部が自ら名乗る異称だが、これも赤門に影響されて付けられたものと推測されている。
入学試験
ウィキブックスに東京大学の入試対策関連の教科書や解説書があります。東京大学の入学試験は、日本社会に対して様々な社会的影響を与えている。大学の入学試験がここまでの影響を及ぼしている事例は他にない。
附属学校
東京大学教育学部附属中等教育学校(中高6カ年一貫教育実験校)
東京大学医学部附属看護学校(2002年閉校)
東京大学医学部附属助産学校(2002年閉校)
(出典;Wikipedia)